2014年3月6日木曜日

JT65 小話

最近は JT65 に QRV することが多いのですが、ベランダアンテナでも DX が結構できる、というだけでなくいろいろ利点があるからです。そのひとつに「呼んでいる局を呼べる」というのがあって、これが結構すぐれもの。

ほかのモードではCQ局の相手局と交信するのは同じ周波数ではじゃまになって、呼ぶのも難しいですよね。 JT65 では2Khz の間にいる局をすべてデコードしている場合が多いので、交信周波数からずれた、じゃまにならない位置で相手局を呼べば、応答してくれることが多いのです。

しかも自分が呼ばれると、画面表示が赤色になりますから、嫌でも気が付きます。中には自分の交信周波数しかデコードしていない局もいるので、必ずしも応答があるとは限りませんが、最近はほとんどの局が幅広くデコードしているみたいです。

とはいっても、CQも出していないのに、突然呼ばれて、コノヤロウと応答してくれない(と思われる)局とか、突然の赤色表示で、どうしたらいいのか戸惑っている(と思われる)局とかあって、なかなか面白いです。

これのどこが利点かと言うと、CQ出してる局は、たいてい、いつもCQ出しているので、もうQSO済みの局ばかり。ところが呼ぶ側の局はあまりCQを出さない局が多いので、当局にとっても JCA New が多いというわけです。

SSBなどほかのモードでは、ブレークでもかけて、CQ局に断りをいれ、「すみません、5KCアップでお願いできませんか」、みたいな話になって、ややこしいですよね。

JT65 は1分送信1分受信ですから、標準のパターンだと1交信5分以上もかかって、効率が悪いことこのうえありません。というわけか、最近は省略形も結構増えているようですね。当局もだいぶ前からもっぱら省略形。

標準形だと、CQ、LOC、-DB、R-DB、RRR、73、73ですから、7分かかるのでしょうか。その間にコンディションが下がったり、QRM があったりしたら「シッチャカメッチャカ」です。

省略形はいろいろあるようですが、PM95 みたいな LOC を省略したり RRRと73を1電文に統合して、CQ(あるいは交信終了局)、-DB、R-DB, RRR73,73 と長くても5分。 気の短い局はさらに最後の73 も省略して次に移ったりしますから、正味3分ぐらいに短縮されてるようです。

とは言っても「短縮形」に戸惑う局や、「けしからん」と思う局もいるようで、当局も、欧米のガンコじいさん(と思われる)局に標準形に戻すまでいつまでも同じ信号を何かも送信されたり、「NO QSO」と打たれたりしてますので、要注意。

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