2013年1月28日月曜日

SD-330

▼ついにSD-330 を入手しました。コイルが大きくてビックリという声もあり、ベランダから出すのに心配しましたが、この程度なら大丈夫そうです。ATAS120より二回りぐらい大きいコイルですが、可動距離はちょっと短いようです。     ▼標準の約1.2mのエレメント付で、3.5~30Mhzまでが同調範囲。モーターを回すSWは「クリック感がない」との話もありましたが、現在では写真のようなSWが付属していて、クリック感抜群です。                 ▼ATAS120では、コイルをちょっと動かしたぐらいではそれほど周波数の変化はありませんでしたが、SD-330ではSW1~2クリックでSWRが大きく変化します。そんなわけですから、このクリック感が結構重要ですね。          ▼さてさっそくベランダに取り付けました。ベランダ手すりが幸いにもアースになっているので、ネジがあるところに、取り付けパイプとアンテナ金具を直接銅線で接続しています。そんな状態で以下のようなテストをしました。        (1)標準エレメントのままで、すぐ近くにある釣竿アンテナ+ATUと送受信の比較 (B図のような釣竿アンテナ)             (2)標準エレメントをはずし、代わりに約1.8mのエレメントを装着、同様の比較                 (3)標準エレメントの先に約2mのステンワイアーつなぎ、同様の比較                             ▼標準エレメントのままで、3.5~28MhzまでどのバンドでもSWR1.5以下でした。ATUでは3.5Mhzの同調が思わしくないので比較になりませんが、SD-330でもそこそこの強さの局ならば応答してもらえました。7~28MhzではATUの方がSで1~3強いです。周波数が高い方では差があまりありませんでした。                          ▼次にエレメントを約1.8mにしてみるとSWRは1.5以下、7~28Mhでは釣竿アンテナよりS1~2感度がいいではありませんか。7Mhzで交信し比較してもらうと、「SD-330の方がSが強い」「Sはあまり変わらないがSD-330の方が強く聞こえる」と表現は違いますが、SD-330 の方が弱い、という声はありませんでした。                  
▼14,21MhzのPSK31の受信波形で比較すると、SD-330の方がわずかですが、山が高いです。すなわち感度がいい。さらに面白いことに、隣接に強い局がいる場合、釣竿ATUでは消えてしまう弱い局でも、SD-330 ではちゃんと残っているではありませんか。コイルのQが高いので、多少でも選択度があるのでしょうか。   ▼交信ReportをDBで交換するJT65で比較してみると、受信DBはあまり違わなくても、SD-330 で送信すると結構良いDBをもらえます。つりざおATUでは、相手のDBより自分のDBが良かったことはほとんどありませんが、SD-330では自分のDBの方がいい場合が結構あります。受信はあまり良くなくても、送信は結構飛ぶ、ということでしょうか。                   

▼いずれにしても、当局の環境と変形釣竿ATUアンテナとの比較ですから、どの局にも当てはまるとはかぎりませんが参考にはなるのかなあと思います。さて、約2mのワイアーを先端につなげばもっと良くなるのでしょうか。そう期待してテストしてみてガックリ。                    ▼ワイアーはベランダの下方の位置に釣り糸で固定しました。横から見ると、SD-330とワイアーで「フ」の字のような形になるわけです。本当は横方向に展開して、上から見て 「フ」の字のようにしたかったのですが、両横に別のアンテナがあり断念。                            ▼この状態ではエレメント全長が結構長いわけですから、Sがグッと上がることを期待したのですが、ほとんど変わらないか、周波数によっては悪くなってしまいました。おまけに21Mhzから上は同調が取れなくなってしまいました。20cmほどワイヤーを短くすると21Mhzでは同調が取れましたが受信感度は改善しません。さらに20cmほど短くしても効果がなかったので、ワイアー接続は断念。          
▼現在は標準エレメントの先に1mm径のステンレス線を接続してエレメント部分の全長を約1.8mとしてさらにテストしています。エレメントのたわみや、風による揺れなどを考慮すると、このぐらいがせいいっぱいでしょうか。      ▼総合的な印象としては、SD-330は小さい割には結構使い物になるという感じ。当局の釣竿ATUと比較して、ビックリするほどいいアンテナというわけではありませんが、3.5Mhzもどうにか出られますし、何といってもひとつでもふたつでもSが良くなるバンドがあれば、大違い。   ▼当局のようなベランダ族では、7MhzのSSBで応答してもらえなくても、21MhzのPSK31や14MhzのJT65、10MhzのCWでタッチの差で取ってもらえれば大満足。これでまたひとつ楽しみが増えました。

0 件のコメント:

コメントを投稿