▼こんな小さなアンテナで、1.9MのSWRは1.5。同じ場所にある外部アンテナチュー ナー+10m程度のワイアーよりも送受とも良好です。 聞こえなかった局も聞こえます。呼んでも取ってもらえなかった局ともできました。当局にとってはこれだけでも驚異的です。MVはノイズに弱いという評もありますが、当局の場合は前述のアンテナで悩まされたノイズも激減です。
▼製作に踏み切ったきっかけは、いくつかのサイトにあった「同軸は無造作に置いただけ」「160mの推奨は約4mだが 2.7mでもOK」「同軸に乗る電波はわずか」などの記述でした。一般的な構造、寸法などはこちらやこちらのサイトなどが参考になります。
▼もっと太いアルミパイプの方が性能が良く、コイルの巻き数も減らせるようですが、重量軽減と見た目の威圧感を減らすため、できるだけ細くしました。また最上部のパイプはこれによりスラ イド調整可能となっています。
▼これで全長3m弱ですが、てすり取り付け位置はコイル部のすぐ後ろですので、ベランダ外部にはみ出す部分は2.6m程度。コイル部とベランダ手すりを離し、カウンターポイズ同軸はまっすぐ伸ばす方が性能がいいのはわかっているのですが、ベランダ族としては背に腹は代えられず、これで試すしかありません。
▼ところが部屋の中で同調周波数を図ってみるとまだ高い。しょうがないので巻数を増やしましたが、後でタッピング調整が出来るようにエナメル線で150回ほど追加としましたが、これが大正解。
▼ エナメル線はアルミ線と同じ太さにしたかったのですが、ホームセンターなどで売っているものには0.6φしかなく、手持ちのものも0.55φだったので両 方をつないで、全長12mの線をすべて巻き付けました。巻き数はめんどうなので数えていません。コイルには養生テープをとりあえず巻き、300ターンのと ころには印をつけました。
▼サイト情報ではカウンターポイズ用同軸の長さは、30m、32m、33mなど複数でしたので35mで購入。部屋の中でのテストなどを経て、とりあえず33mで切断。その後の調整でもこの長さに手をつける必要がなかったのでそのままとしてあります。
▼同軸はベランダを這わすのがめんどうなので、とりあえずはすべて巻いたままで調整しました。するとコイルタップの中ほどで、1.9Mhzに同調、SWRは3弱でした。この状態で運用してみると受信は前述のアンテナよりはるかに良好でしたが、どうも弱い局には取ってもらえない感じ。
▼手ごたえを感じつつ、次に同軸を15mほどベランダの床に這わせてみました。すると周波数がタップ範囲では収まらず、アルミ線側(巻数が少ない方向)の様子。コイルをほどいて作り直すのもめんどうなので、今度は同軸を空中に這わせてみました。
▼写真のようにベランダの洗濯用金具に往復で沿わせただけです。残りは巻いたまま。ベランダの全長が10mぐらいしかありませんから、往復で20m。10m以上も余ってしまいます。この状態で測定すると、ちょうどアルミ線と銅線をつないだあたりで1.9Mに同調。SWRは今度は1.5となりました。
▼そんなわけでこの状態のまま運用していますが、ひょっとす ると床を這わせた方が、コイルの巻き数が少なくてすむようですので、性能もアップするのかもしれません。いずれ試してみたいところです。
▼RFチョークは念のためFT243#43を2個、1.5Dを24回巻いてありますが、そんなに必要ないかもしれません。ちょっとケースが小さすぎましたね。ちなみにカウンターポイズ同軸は33m、RFチョーク以降の同軸が部屋の中の引き込みや引き回しも含めて30mありますから、合計シャックまで60m超 と、なんだか豪邸にお住まいの方のアンテナファームからの給電みたいですね。
これまで迷ってきましたが、背中を押された心持ちがします。ありがとうございます。
返信削除JG1NMB さん、
削除ぜひ試してみてください。FB DX!
de jh1qkg