2011年9月18日日曜日

RS-BA1

IC-9100は、その後いろいろ運用してみましたが、なかなかいいですよ。操作感もこれまでのICOMのタッチを踏襲して違和感もありません。衛星モードでも、手動が主な当局の運用は、IC-820のときより楽になりました。DVも体験できましたし、1.9Mhzから1200Mhzまで、データモードなどへの切り替えも簡単で、1台に集約された長所が大いに楽しめますが、短所はあまり感じないですね。

という状況の中で、いよいよRS-BA1をインストールしてみました。結論から言うとまあまあというところでしょうか。HRDとSkypeから比べると、機能が増えて操作が楽になって、シンプルです。リンクが切れやすいという話もあるようですが、当局は今のところ大丈夫みたいですね。ちなみにサーバ側はCore2, 2G, 光でSpeedtestでは25M程度です。テストで使用したクライアントPCはAtom 1.6G ですから、ちょっと非力で、いろいろ立ち上げるとヤバイですね。おまけにWiMAXですが、ロケーションが悪く、2Mぐらいしか出ないこともあります。

 上の写真はサーバー側にインストールした「Remote Utility」を立ち上げたところで、サーバ側はこれで準備完了、簡単です。付属の説明書通りに対応すれば問題なさそうです。当局は何かリグと接続する作業ぐらいは必要だろうと、勝手に「接続」という項目をクリックしてしまったため、あとで四苦八苦する羽目になりましたのでご参考まで。サーバ側にクライアントソフトをインストールしてローカルでリグを操作する以外は「接続」はなし、です。

 クライアントPCでも「Remote Utility」をたちあげますが、こちらでは「接続」が必要です。「接続」するとサーバ側の「Remote Utility」と右の写真のようにつながるようですね。この時点でリグの音も聞こえてきます。「Remote Utility」はCOM2のCI-V 通信と、送受信音の基本的やりとりをするみたいです。ですから、これがあれば自分でCI-Vコマンドの操作ソフトを作成してもいろいろできそうですね。

この後に「Remote Control」を立ち上げるといよいよリグの操作画面が出てきて運用が可能となります。 ここでも「接続」作業が必要ですが、今度はクライアントPCの「Remote Utility 」と接続されます。その辺の関係が説明書には特に書かれていないようです。

リグのメモリー内容がこのパネルからも使えるかと思ったら、説明書にも注意喚起してあるようにいっさい使えません。パネル画面から書き込んだメモリー内容は、クライアントPCに保存され、リグのメモリーとは関連なく動作・機能します。パネル面のボリューム類は右クリックで右回転、左クリックで左回転し、周波数サーチもHRDより楽だとの印象です。

操作ボタンにはSSB、CWはもとより、RTTY、DV、外部アンテナチューナーのTUNE、FILTER、SPLIT、TSQL などもありますから、結構いろいろなリグ機能が使えます。

 ダメなのは衛星通信でしょうか。IC-9100ではMasterとSUBの2バンド同時受信、クロスバンド交信、衛星トラッキング機能などありますが、RS-BA1ではサポートしていませんので、これは仕方ない。当局の衛星用アンテナは手動操作ですから、どっちにしてもリモートはNG。

D-Starは左写真のように、受信履歴からリピーター設定などいろいろあり、それなりに使えます。当局ののロケーションからは筑波もスカイタワーもアクセスできますから、 今後の展開が楽しみです。

 さてCWですが、HRDやCW-Type では、送信CW信号の乱れには四苦八苦しましたが、RS-BA1ではそんあことはありませんでした。





 
CWでは右の写真のような画面が出てきて、KBより文字入力しますが、Keyerの接続はサポートしていません。ブレークインにより、文字は自動送信できますが、単語単位のみなので、すばやい対応にはちょっと慣れが必要かも。

いずれにしても、インターネットなどの微妙な遅延がありますから、コンテストなどの丁々発止の QSOには「遠隔操作」は無理がありそうです。

ところで、パネル面にはRTTYのボタンもありますし、IC-9100がデジタルやデータモードを便利に使うための設定がいろいろ出来るようになっているので、RS-BA1にも期待しましたが、今のところそのようにはいかないのですが、どなたかご教授のほど。

特にMMシリーズはCI-Vの送受コマンドもサポートしているのでどうにかなるかと思いましたがよくわかりません。下の写真はまず、JT65を試したものです。いつものようにUSBで受信してみましたが、これは問題なし、でもPTTコントロールがサポートされていないので、送信に移れません。JT65は1分ごとに送受切り替える仕組みで、手動で送信ボタンを押す余裕が10秒ありますから、どうにかなるとは言えますが、それもちょっとですし。

MMTTYでテストしましたが、これも受信はOKですが、PTTをCOM2に設定しても「Remote
Cntrol」と競合してしまうのでNG。IC-9100のUSBにはCOM3も設定できますが、これもどうもうまくいきません。RTTY ボタンがあるのだから、どうにかなるだろうとの期待は消えてしまうのでしょうか。

IC-9100はリグのみでRTTYをデコードし、液晶に受信文字を表示できるうえ、その文字をUSBから外部出力する設定があり、これも試してみましたがどうもうまくない。RTTYボタンをクリックするとCWの画面と同様のものが出てくれば簡単なのにと思う今日このごろではあります。

とりあえずこの辺までやってみましたが、次の一手はどうしましょう?

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